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【1分でわかる】ノルウェイの森のあらすじをネタバレありで簡単に解説!

猫先生

小説『ノルウェイの森』のあらすじを教えていくよ。

この物語は1960年代後半の日本が舞台なんだ。主人公の「ワタナベ トオル」という大学生を中心に展開していくんだけど、彼の過去と現在が交錯しながら物語が進んでいくんだ。

物語は、37歳になったワタナベが飛行機の中でビートルズの「ノルウェイの森」という曲を聴いて、20年前の出来事を思い出すところから始まるんだ。彼が高校生の頃、親友のキズキと、キズキの彼女だったナオコと三人で過ごした日々を回想するんだ。

ところが、キズキが突然自殺してしまうんだ。この出来事がワタナベとナオコに大きな影響を与えることになるんだよ。

猫助手

先生、キズキはなぜ自殺したんですか?

小説の中でもキズキの自殺の理由は明確には語られていないんだ。でも、彼が何か深い悩みや苦しみを抱えていたことは想像できるね。この不可解な自殺が、残されたワタナベとナオコの心に大きな傷を残すことになるんだ。

さて、話を進めると、ワタナベは大学生になって東京に出てくるんだ。そこで彼は、ナオコと再会することになる。二人は次第に親密になっていくんだけど、ナオコは精神的に不安定で、結局精神療養施設に入ることになってしまうんだ。

一方で、ワタナベは大学で元気で活発な女の子、緑と出会うんだ。緑はナオコとは対照的な性格で、ワタナベは彼女に惹かれていくんだよ。

猫助手

ワタナベはナオコと緑のどちらを選ぶんですか?

そこがこの小説の大きな焦点になるんだ。ワタナベは、過去の思い出と結びついたナオコと、明るい未来を感じさせる緑の間で揺れ動くことになるんだよ。彼の心の葛藤が物語の中心テーマになっているんだ。

物語が進むにつれて、ナオコの精神状態は悪化していく。ワタナベは彼女を支えようとするんだけど、最終的にナオコは自ら命を絶ってしまうんだ。この出来事はワタナベに大きなショックを与えるんだよ。

一方で、緑はワタナベを愛し、彼と一緒になりたいと強く願っている。ワタナベは緑との関係を深めていくんだけど、同時にナオコの死の影響で心が揺れ動いているんだ。

猫助手

ワタナベは最終的にどうなるんですか?

物語の結末は、実はあまりはっきりとは描かれていないんだ。

ワタナベは緑に電話をかけ、彼女を探していると言うよ。緑はワタナベに「あなた、今どこにいるの?」と聞かれるのだけど、ワタナベ自身、僕は今どこにいるのだ?とわかっていないんだ。

そして、その後どうなるかは読者の想像に委ねられているんだよ。

猫先生

小説『ノルウェイの森』のあらすじをまとめるね

この小説は、青春の喪失感や、人生における選択の難しさ、そして愛の複雑さを描いているんだ。また、1960年代後半の日本の社会や学生運動なども背景として描かれていて、当時の時代感覚も感じられる作品なんだよ。

村上春樹の繊細な文体と、登場人物たちの心理描写の深さが、この小説を日本文学の名作の一つにしているんだ。青春の哀しみや喜び、そして人生の複雑さを見事に描き出している作品だと言えるね。

「ノルウェイの森」あらすじのポイント
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